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張氏処刑 恐怖の「労働新聞」書きっぷり 半島は日本と全く違う国と認識しなければならない

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張氏処刑 恐怖の「労働新聞」書きっぷり
2013.12.14 07:00(1/6ページ)水内茂幸の外交コンフィデンシャル
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」の電子版に掲載された、兵士とみられる男性2人に支えられるようにして立つ張成沢氏の写真(手錠の部分をモザイク処理しています)
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」の電子版に掲載された、兵士とみられる男性2人に支えられるようにして立つ張成沢氏の写真(手錠の部分をモザイク処理しています)
 
 手錠姿で屈強な兵士2人に抱えられ、顔と左手には拷問とみられる痛々しいアザ…。北朝鮮の張成沢前国防委員長の法廷写真には背筋が凍った。直後の処刑は、体が粉砕される機関銃で行われた可能性が高いという。一体北朝鮮で今何が起きているのか。朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」を丹念に読み解くと、権力基盤が固まりきらない金正恩第一書記の孤高の姿がみえてくる。
 「素人みたいな言い方で恐縮ですが、これを読んだら日本に生まれてよかったと思いますよ」
 外務省で北朝鮮政策の実務を担う中堅官僚は、東京・新橋の小ぢんまりした焼き鳥屋の個室で、今月4日付の労働新聞「革命的信念は命より貴重」と題する論説の日本語訳をみせてくれた。4日後に党と政府のすべての役職を解任される張氏を念頭に、「裏切り者ほど汚れた者はいない」と断じ、粛清劇の始まりを告げたものだ。
 論説では金正日元総書記の教えをひもときながら、「領袖への絶対的信頼が体質化しているかが問題だ」と指摘する。
 
外務官僚氏を張氏の処刑後に再訪すると、「死刑執行を伝える北メディアは、リスクを冒しても『クーデター』という言葉を使い、張氏の殲滅(せんめつ)を宣言せざるを得なかったのだろう」と渋い表情を浮かべた。
 張氏を処刑した12日付「労働新聞」にはこんな記述がある。
 「全世界が見ている前で厳しく断固たる鉄槌(てっつい)を下したわが党の決断にすべての軍隊と人民が痛快感を抱いており、わが党が再び純潔なものになったという興奮で胸を熱くしている。われわれの眼光はますます明るくなり、心は軽くなった」
 この論説のタイトルは「元帥に従い、天と地の果てまで」。処刑直前の同紙には、「張氏を溶鉄炉にたたき込んで地上から体を消し去りたい」などと憤慨する市民の声もあった。
 「100%の忠臣」にはなれないが、読み進めながら、今夜は妻にケーキを買って帰ろうとの思いを強くした。日本に生まれたことを感謝しつつ。
 

このニュースの写真

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」の電子版に掲載された、裁判官とみられる3人と書記のような人物が写った写真。張成沢氏の姿はない  2012年12月、中央追悼大会に出席した北朝鮮の張成沢国防副委員長=平壌(共同)  2012年2月、朝鮮人民軍の式典に出席した張成沢国防副委員長=平壌(共同)

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不安要因さらしてまで死刑に 張氏問題の根深さ示す
2013.12.14 00:23(1/2ページ)北朝鮮
13日、張氏の刑執行を伝えるテレビが並ぶソウル市内の電器店(AP)
13日、張氏の刑執行を伝えるテレビが並ぶソウル市内の電器店(AP)
 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮が前国防副委員長、張成沢氏の処刑の“正当性”を詳しく公表した中で、大規模な「反革命勢力」の存在やクーデター計画のほか、経済低迷による「国家崩壊」といった国内での不安要因にまで言及した。また、中国との関係が強いとされる張氏にあえて「改革家」という表現も使用した。金正恩政権にとって、実情を内外にさらけ出すリスク(危険因子)を冒さなければならないほど、「張成沢問題」は差し迫った危険な課題だったようだ。
 朝鮮中央通信が13日に伝えた、張氏の死刑判決・執行をめぐる報道によると、張氏は「クーデターの対象はまさに『最高指導者同志(金第1書記)だ』と本心のまま暴露した」という。
 また、「一定の時期になり経済が落ち込み、国家が崩壊直前に至る」ことを張氏は事前に想定し、その時に首相になろうとしていたという。
 このような国内問題への言及は、逆に「最高指導者でさえクーデターの対象となり得る」「絶対的権力の最高中枢でさえ、標的になる」ことを北朝鮮内部の人民に知らしめしたことになる。人民がいかに低迷が続くばかりの経済状況を実感していたとしても「経済の完全な落ち込みによる国家崩壊」との表現は、当局にとり禁句だ。

このニュースの写真

13日早朝、北朝鮮・平壌の地下鉄駅ホームで、張成沢前国防副委員長の処刑を伝える新聞を読もうと掲示板に群がる通勤者ら(AP)   北朝鮮の金正恩第1書記、張成沢氏

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朝鮮民主主義人民共和国の政治は、金日成が生み出した主体思想と、金日成の長男で後継者の金正日が打ち出した先軍政治を公式な国家の基本的な枠組としている。
 
 

概要

 朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法では人権の保護と民主主義的な政府について規定されているが、最も強大な権力は最高指導者を中心とした特権階級層の手中にあり、被統治者に情報統制と思想教育によって最高指導者への個人崇拝と絶対服従を強制させる人権蹂躙が行われており、全体主義的な独裁国家であると国際社会に認識されている。
 最高指導者は金日成(1948年 - 1994年)、金正日(1994年 - 2011年)、金正恩(2011年 - )と世襲されている。
 
 1997年から先軍政治が強調されることによって、軍の地位は高められ、北朝鮮の政治体制の中枢を占めており、社会のすべての機関は軍の精神に従い、軍の方法論を受け入れることを強いられている。最高指導者の公的活動は特に注目され、出来事は軍に関連付けられる。
 第10期最高人民会議第1回会議において金正日が朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長に推戴され、さらに同職が「国家の最高職責」と宣言されたことによって、国家の最高軍事指導機関である国防委員会が政治の中枢として権力の頂点に立つことが確認された。9月5日、国防委員会の10人の委員すべてがトップ20以内にランク付けされ、9月9日の50回目の建国記念日には、1人を除くすべてがトップ20を占めた。
 
 

政党と選挙

 憲法によると、北朝鮮は民主主義的な共和国であり、最高人民会議と地方の人民会議の議員は秘密投票による直接普通選挙で選出される。選挙権は17歳以上のすべての国民に与えられる。
 実際には立候補する候補者は1人だけであり複数の候補者が争うことはない。北朝鮮政府によると、最高人民会議の議員は自由選挙で選ばれることになっている。労働党は熱心な党員を選び、彼または彼女がどの選挙区でも1人だけ立候補するよう御膳立てをする。それゆえ、それは自ずと西洋のどの国家とも異なる性質の立法府となる。

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